(記事考察) 朝日新聞デジタル:スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円
ホモエコノミクスの観点からニュース考察の第一弾です。
スタバで高額コーヒーが発売されるということだそうです。
おそらく、この記事を読む多くの人の第一印象は、「ステマか?」だと思います。
スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
一見、宣伝でないようで実は宣伝だというのがステマです。
この記事では、ニュースという体裁を装って、明らかに宣伝効果がいかんなく発揮されているという典型的なステマということになるかと思います。
一方、「ステマか?」という常套句は、こういったステマに対して、意図せず望まざるざる影響を受けてしまうことを防ぐために情報源に対して疑ってかかる姿勢を表明する、メディアリテラシー上有効な発言です。
さて、ニュース一般にいえることですが、ニュースには以下3人が登場するので、それぞれホモエコノミクスとして何を得することを期待しているのか、見ていくことにしたいと思います。
<登場人物>
①スタバ(報道対象)
②朝日新聞デジタル(メディア)
③読み手(消費者)
<得すること>
①スタバ:
宣伝になって販促ができる→売り上げアップ
②朝日新聞デジタル:
コーヒーを喫茶店で飲むことあるいはスタバ自体に興味がある人が記事の価値を認める→メディアとしての価値があがる→売り上げ(広告収入)アップ
③読み手
ある人にとっては購読料または見た手間にみあう価値のある情報を入手できた。さらにいくらかの人には、スタバに足を運ぶ楽しみが増える。
該当しない人は、購読料または見た手間以下の価値しか得られなかった。
こういうことになると思います。
結論として、このニュースはステマではあるけれども、得する人は得をしていて、唯一得をしていない、ニュース価値を感じない人(この人たちがほとんどだと思いますが)の損失も極めて軽微なので、どちらかというと、世の中に何もなかったよりは良い影響を与えている気がします。
ステマですが、それに騙される人はこの日本にはたして出現するか微妙ですし、その人の損失は、1,998円とその人がこのパナマ産高級豆コーヒーに結局払ってもよかった金額との差額ということになります。問題にならないですね。
この記事による世の中へのプラスの効果とマイナスの効果を合計すると、プラスでしょう。この記事にはそのプラス分の価値があるというのが結論です。
そして、このブログ記事は、ぜんぜん普通の話をしているので何の価値もない、ということです。
以上