2020-01-01から1年間の記事一覧

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(9)

鼻腔を徐々に満たしていく温い体臭に嫌気がさし、男は車の窓を開けた。そのヘリに肘をかけ、ぐっと体重を車体の側面にあずけると、いかにも人工的な排ガスに下水のヘドロを含んだ臭いが、気候特有のなま暖かい空気にのって流れ込んだ。遠い国は冷房をきわめ…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(8)

男は遠い国で、会社から丑三つ時に帰宅したあと、体力精神力のを使い果たし、シャワーを浴びることさえめんどくさくなり、すえた臭いを気にすることもなく入眠するようになっていた。ドライバーもメイドもいて、通勤は後部座席にすわっているだけ、部屋も風…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(7)

男は遠い国での1320万円生活にすっかり気分をよくしていた。その国のひとたちは、貧富の差は日本よりも断然はげしいので、金持ちはケタ違いなものの、大多数の人は、月々7万円くらい、年にして84万円くらいが平均だ。そこへきて、1320万円生活と…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(6)

遠い国で、年収1320万円プラス給料という破格の生活をしていた輩は、男とハゲだけではなかった。都心のはずれにある、とりたてて面白みのないビルのワンフロアには、だいたい100人くらい収容されていて、そのうち日本からやってきたオッサンが12,…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(5)

ハゲは男を夕方にゴルフ場へ拉致した。土曜日曜の話ではない。どまんなかの水曜日である。平日は当然、出勤をする義務がある。会社員なんだから。仕事をサボってゴルフした、というヤンキー行為のことではない。仕事を終えて、正確には仕事を5時に、無理や…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(4)

ハゲは、遠い国で男を連れまわした。一日の仕事が終わると、メシ食おうか買い物にいくぞとか何かにつけて男を連行した。男にとってはありがたかったといえばそうだった。不案内な土地で下調べもいらずに食い物にありつけるし、なにより行くところ行くところ…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(3)

男は、遠い国で始まりつつある生活のバブリーなにおいに、正直とまどっていた。ここでの仕事は一時的なもので、いづれまた日本に帰って冴えない会社生活に戻るのだから、あんまり調子に乗っていると、そのときの落差でつらいだろう、と思ったのだ。遠い国で…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(2)

男は、遠い国についた。ドライバーは、黒いトヨタ・ランドクルーザーで迎えにきた。室内は光沢のある木調仕上げ、本革シート。 市内の自宅に到着した。敷地は高い壁で囲まれていて、入口には守衛所で2人の警備員が常駐している。60階建てのタワーマンション…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路

なんのうしろだても、バックボーンもなく、できることはなにも無い男。イケメンでも、頭がよくも、面白い話ができるでもない男。気づいたら会社員をやってて、会社があるからいくばくかのカネを得ている、そんな男。そんな男だけど、なんかうまいこと、カネ…

お金持ちになる方法はあるけれど、お金持ちになったら君はどうするの?

え? 仕事辞めるよ。 秒でね。 以上

都会の生活にめっちゃ憧れるわ

おれ、オッサン。氷河期世代。 ようよう貧乏になりゆく日本で育ち、カネないからって、ミニマリストを気取りつつ、ゴミ屋敷とさほど変わらない地方のうさぎ小屋に住んでいる。都会のキラキラ生活に、もうめっちゃ憧れるんですよ。どういうのがキラキラ生活っ…

地方に住むのは最高! ただし...

地方に住むのは最高! ・混んでない 並ばない・基本的にきれい (人が多いと汚い)・物価が安い(特に家賃・駐車場など)・治安が悪くない 一方でね、ダメなところは・職業がない・金稼げない・人が少ない、刺激が少ない・寂れてる インフラない(道路・治水・…