貧乏な男が、金持ち生活をした末路(9)

鼻腔を徐々に満たしていく温い体臭に嫌気がさし、男は車の窓を開けた。そのヘリに肘をかけ、ぐっと体重を車体の側面にあずけると、いかにも人工的な排ガスに下水のヘドロを含んだ臭いが、気候特有のなま暖かい空気にのって流れ込んだ。遠い国は冷房をきわめ…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(8)

男は遠い国で、会社から丑三つ時に帰宅したあと、体力精神力のを使い果たし、シャワーを浴びることさえめんどくさくなり、すえた臭いを気にすることもなく入眠するようになっていた。ドライバーもメイドもいて、通勤は後部座席にすわっているだけ、部屋も風…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(7)

男は遠い国での1320万円生活にすっかり気分をよくしていた。その国のひとたちは、貧富の差は日本よりも断然はげしいので、金持ちはケタ違いなものの、大多数の人は、月々7万円くらい、年にして84万円くらいが平均だ。そこへきて、1320万円生活と…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(6)

遠い国で、年収1320万円プラス給料という破格の生活をしていた輩は、男とハゲだけではなかった。都心のはずれにある、とりたてて面白みのないビルのワンフロアには、だいたい100人くらい収容されていて、そのうち日本からやってきたオッサンが12,…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(5)

ハゲは男を夕方にゴルフ場へ拉致した。土曜日曜の話ではない。どまんなかの水曜日である。平日は当然、出勤をする義務がある。会社員なんだから。仕事をサボってゴルフした、というヤンキー行為のことではない。仕事を終えて、正確には仕事を5時に、無理や…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(4)

ハゲは、遠い国で男を連れまわした。一日の仕事が終わると、メシ食おうか買い物にいくぞとか何かにつけて男を連行した。男にとってはありがたかったといえばそうだった。不案内な土地で下調べもいらずに食い物にありつけるし、なにより行くところ行くところ…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(3)

男は、遠い国で始まりつつある生活のバブリーなにおいに、正直とまどっていた。ここでの仕事は一時的なもので、いづれまた日本に帰って冴えない会社生活に戻るのだから、あんまり調子に乗っていると、そのときの落差でつらいだろう、と思ったのだ。遠い国で…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路(2)

男は、遠い国についた。ドライバーは、黒いトヨタ・ランドクルーザーで迎えにきた。室内は光沢のある木調仕上げ、本革シート。 市内の自宅に到着した。敷地は高い壁で囲まれていて、入口には守衛所で2人の警備員が常駐している。60階建てのタワーマンション…

貧乏な男が、金持ち生活をした末路

なんのうしろだても、バックボーンもなく、できることはなにも無い男。イケメンでも、頭がよくも、面白い話ができるでもない男。気づいたら会社員をやってて、会社があるからいくばくかのカネを得ている、そんな男。そんな男だけど、なんかうまいこと、カネ…

お金持ちになる方法はあるけれど、お金持ちになったら君はどうするの?

え? 仕事辞めるよ。 秒でね。 以上

都会の生活にめっちゃ憧れるわ

おれ、オッサン。氷河期世代。 ようよう貧乏になりゆく日本で育ち、カネないからって、ミニマリストを気取りつつ、ゴミ屋敷とさほど変わらない地方のうさぎ小屋に住んでいる。都会のキラキラ生活に、もうめっちゃ憧れるんですよ。どういうのがキラキラ生活っ…

地方に住むのは最高! ただし...

地方に住むのは最高! ・混んでない 並ばない・基本的にきれい (人が多いと汚い)・物価が安い(特に家賃・駐車場など)・治安が悪くない 一方でね、ダメなところは・職業がない・金稼げない・人が少ない、刺激が少ない・寂れてる インフラない(道路・治水・…

家事育児の分担ああだこうだ問題にかんする実験

家事育児の分担についてああだこうだいう風潮ってあるじゃないですか。 大変理解できるんですよ。 多くのひとの毎日の生活の今そこにある問題。共働き社会になってひさしいけれども、ぜんぜん解決されてないし、解決される見通しもない。今日も役割分担につ…

おっさんは、もう飲み会につかれた2

会社の飲み会ってあるじゃないですか。 あれ、嫌なんですよ。めんどくさいし、しんどい。 何時間か酒食をともにしたところで、なんか有意義なことなんてできるんでしょうか? いや、たとえば1対1で、コレコレこういう話をしたい、みたいなことが予め想定さ…

サピエンス全史2

人類の繁栄は、個人の幸福と同じでない。むしろ、往々にして人類の繁栄は、個人の幸福の犠牲の上になりたった。 ひとびとが、より豊かな生活をしたいと思って、農業に手を染めた。 たしかに、これまでの狩猟採集ではとうてい集められなかった量の食料が手に…

おっさんは、もう飲み会につかれた

会社の飲み会ってあるじゃないですか。昔から嫌いなんですよ、あれ。めんどくさい。しんどい。いや、良い面もあるとおもうんです。 ◆そもそも酒がうまい これは、この種の話であまり出てくることはないですが、極めて重要な要素です。 酒を飲む生活が長くな…

仕事しないおばさんは、それでいいのか?

仕事しないおばさんがいるんですよ。 わたしのデスクのとなりに。 もう15年ぐらい働いていて、実はわたしと同年の入社です。 15年ぐらい働いている、というのは語弊があって、すくなくともわたしが知っている、ここ5年ぐらい、そのおばちゃんが頑張って…

出世しなくてもよいのではないか?と思った話

出世しなくてもよいのではないか? 課長とか、部長とか、役員になったら、なんか素晴らしいものを得られるんじゃないかって、勝手に想像していた自分がおかしかったんです。 報酬たっぷり、周りからの尊敬たっぷり、優越感たっぷり、それにくわえて、なにか…

サピエンス全史

ちょっとまえ、サピエンス全史、サピエンス全史とかいってて、昨日ようやく読み始めたけど、こんなに読みやすくて面白いとはものとは思っていなかった。 翻訳本ってなんだか難解な文章でかかれた退屈な本という先入観をもっていて敬遠していたが、これはすご…

パチンコをバカにする常識人()はバカ

3年ぶりの記事ということになります。何をしていたかっていうと、パチンコっすw なんら隠すつもりはありません。 ただし、リアルでは隠しますw来る日も来る日もパチンコパチスロしていました。 世間体最悪。バカの極みと言う人もいるでしょう。ただし、一歩…

(記事考察) 朝日新聞デジタル:スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円

ホモエコノミクスの観点からニュース考察の第一弾です。 スタバで高額コーヒーが発売されるということだそうです。 おそらく、この記事を読む多くの人の第一印象は、「ステマか?」だと思います。 <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=201409…

「ホモエコノミクスの観点からニュースを読み解く」というブログテーマ設定について

「ホモエコノミクスの観点からニュースを読み解く」 ということを、ブログテーマとして考えました。 ホモエコノミクスとは経済的合理人、つまり冷静に損得勘定で動く人間、という経済学上の用語です。 さっきコンビニにたばこを買いに行ってるときに、着想が…

アクセス数

先日ブログをアップしたのだが、 このはてなブログの昨日の「アクセス解析」を見てみると、 この足掛け2週間で、2件のアクセスがあった。 いいね! とてもリアルだね。 ブログ市場というマーケットのまっとうな反応だね! ジャングル感がでているね! しば…

テーマのメモ

さて、ブログに書くテーマをメモ的に列挙したい。 テーマごとに、ごくごく個人的に、 知ってる度、メジャー度、興味度を割り振ってみた。 ・投資関連 (知ってる度C/メジャー度A/興味度A) ・為替 ・海外株式・債券・不動産 ・実績・実況 ・恋愛関連 (知ってる…

鶏口と牛後

ものの本によると、ブログの基本としては、一貫したテーマが必要だそうだ。 たとえば有名なブロガーでいうと、 ちきりん ー ゆる~く社会派 藤沢数希 ー 金融・恋愛工学 橘玲 ー 世の中の仕組み イケダハヤト ー ソーシャルメディアマーケット 高城剛 ー ハ…

TEST

いまさらブログをかいてみんなんなんとするなり。